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OCA!シンポジウム アートの力を信じる 最新情報

現代芸術創造支援事業
OCA!シンポジウム        *OCA!大阪コミュニティアート
アートの力を信じる。~釜ヶ崎での取り組みを事例に、地域とアート、社会とアートのかかわりをさぐる。そして、世界とであいなおす。

******* 谷川俊太郎、釜ヶ崎を詩作する ********

「コミュニティアート」という言葉がよく聞かれるようになりました。さまざまな問題をかかえる現代社会において関心のもたれている「コミュニティアート」ですが、なにか違和感を感じている人も多いのではないでしょうか。そもそもコミュニティとは何か、アートとは何か、といった根源的なことから、さまざまな取り組み事例の報告とともに、みんなで考えてみたいと思います。

本シンポジウムは、アートを通してコミュニティにおける場作りや手法、全国・世界各地とのネットワーク作りなどをみなさんとともに考え、それぞれの気づきや取り組みを共有するために企画しました。
詩人の谷川俊太郎さんには、事前に釜ヶ崎を歩いていただき、当日に詩作品を発表いただきます。音楽家の小沢健二さんにはNYからスカイプで世界の動向や自身の取り組みについてお話いただきます。イギリスからはホームレスの人々にオペラを通し社会とつながる機会をつくっている「ストリートワイズ・オペラ」のマット・ピーコックさん、09年夏にマットさんたちのワークショップに参加し、作品作りを行った釜ヶ崎の紙芝居劇「むすび」に発表いただきます。

大阪市西成区にある通称・釜ヶ崎でカフェとメディアセンターふたつの活動拠点をおくココルームは、アートNPOとして、地域の人々や世界のアーティストとともに活動をしています。その現場では日々葛藤がつづいています。さまざまな困難な事情から孤独な状況にある人も少なくなく、圧倒的ピンチの前で忸怩たるおもいに打ちのめされながらも、アートのささやかな取り組みの可能性を感じています。

アートが地域や社会とどのように関わることができるかをさぐりながら、これらの経験があなたの生活やコミュニティ、職場、活動の場でゆたかな関係性につながること、多様な人々が自律的に社会とつながる機会をつくることをめざします。



日時:2010年1月23日(土) 09:45受付開始 10:30~19:00 
参加費:一日通し券 1800円 1部+2部 1500円  2部+3部 1500円  要予約  定員:400名 
*参加費について:生活保護の方、経済的に困窮されている方はご相談ください。
*受付時に混雑が予想されますので、なるべくはやくご来場ください。開演まで、体育道具や段ボールで遊んだり、おっちゃんcafeでおくつろぎください。
*近くにお昼ご飯のお店やコンビニがないので、お弁当やおやつをご持参ください。ゴミは必ずお持ち帰りください。
*インフルエンザが流行っています。大勢の方がいらっしゃいますので、かかっている方、可能性のある方は、来場をお控えください。

会場:ヒューマインド  大阪市浪速区久保吉2-2-3 tel.06-6561-4193  http://www.humind.or.jp
アクセス ●JR環状線「芦原橋駅」より約700m 北口を出て弁天町、大正方面へ、2つ目の信号を左、200m先(芦原自動車教習所角)の信号を右、次の信号前 
●南海汐見橋線「芦原町駅」より約300m 


ゲスト/トーカー:アサダワタル(大和川レコード/日常編集家)、岩橋由莉(表現教育)、エメ・スズキ(ダンス)、遠藤水城(インディペンデントキュレータ)、甲斐賢治(オーガナイザー)、紙芝居劇「むすび」、小山田徹(美術家)、谷川俊太郎(詩人)、中川真(音楽学者)、原口剛(地理学者)
スカイプで出演:小沢健二(音楽家、NYから)、マット・ピーコック(ストリートワイズ・オペラ主宰者、イギリスから)

タイムスケジュール

1部 世界と地域はつながっている
10:30 開会挨拶
10:40 1-1(30分) 【基調講演的vol.1】アートとは何か。甲斐賢治
11:10 1-2(50分) 【スカイプセッション NYより】 「アート」という罠:「アート」ではなくて   小沢健二
12:00 1-3(60分) お弁当を食べよう!会場内にからだをほぐすものをご用意します。長時間のシンポジウムになりますのでくつろいだり、からだを動かしたりしてみてください。

2部 【現場】釜ヶ崎の日々
13:00 2-4(70分) 釜ヶ崎での取り組みの報告
釜ヶ崎とはどんなまちか(原口剛)、ココルームはなぜ釜ヶ崎に拠点をおいたのか(ココルーム代表・上田假奈代)、OCA!事業報告・ココルームの取り組み(ココルーム事務局・小沼亮子、原田麻以)
14:15 2-5(50分)【トークセッション】  「アートの力を信じる力」岩橋由莉、エメ・スズキ、アサダワタル、原田麻以  司会:中川真  

3部 出会いから、出会いなおしへ
15:35 3-6(60分) 「釜ヶ崎と詩」詩の朗読とトーク 谷川俊太郎、上田假奈代
16:45 3-7(30分) 【基調講演的vol.2】ふたたびアートとは何か。遠藤水城
17:353-8(25分) 【会場グループセッション】 対話と関係性は出会からはじまる
グループ30名ずつ:小山田徹、エメ・スズキ、岩橋由莉、おっちゃんcafe ほか
18:00 3-9(50分) 【スカイプセッション イギリスより】 「ストリートワイズ・オペラとむすび」マット・ピーコック、紙芝居劇「むすび」
18:50 閉会挨拶
19:00 終了予定
*進行や出演者の都合で時間の変更があることをご了承ください。各プログラムのあいだに休憩があります。



■お問い合わせ・申し込み(電話は12:00~22:00、不定休です)
お申し込みは、なるべくメールにておねがいします。 info@cocoroom.org
●一日通し●1部+2部●2部+3部 のいずれかをお伝えください。

特定非営利活動法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム) 
大阪市西成区山王1-15-11 インフォショップ・カフェ ココルーム
tel&fax 06-6636-1612
info@cocoroom.org
http://www.cocoroom.org

カマン!メディアセンター
大阪市西成区太子1-11-6
tel&fax 06-6643-3133
info@kama-media.org
http://www.kama-media.org

主催:大阪市
企画運営:特定非営利活動法人こえとことばとこころの部屋/(財)大阪城ホール文化振興部
 
場づくり:小山田徹(美術家)
舞台監督:古谷晃一郎
宣伝美術:鮮デザイン
技術協力:アサダワタル、米子匡司、中川竜太(コミュニティアート・ふなばし)、勝藤珠子
協力:ブリティッシュカウンシル、大阪市立大学都市研究プラザ、紙芝居劇「むすび」、暁光会大阪支部

■おっちゃんCAFE
釜ヶ崎で生活するおっちゃんたちによるカフェブースを設置。おいしいお菓子と飲み物ご用意いたします。(有料)

■ボランティア募集 
シンポジウムのための当日と仕込みボランティアを数名募集しています。くわしくはココルームまで。仕込みボランティア:1/22(金) 13:00~20:30 会場にて


プロフィール(50音順)

●アサダワタル(大和川レコード/日常編集家)
1979年生。大阪市立大学法学部政治行政コース卒。 「日常再編集」を徹底したスローガンに、実社会に根ざしたプロジェクト型の表現、ならびに映像、音楽、テキスト、インターネットなど様々なメディ アを用いたパフォーマンスを主体に津々浦々で活動。「築港ARC」(大阪市現代芸術創造事業委託、チーフディレクター担当)など、さまざまプロジェクトに参画。2008年、横浜BankART1929「CafeLiveSeries2008」にて「BankART 賞」受賞。

•岩橋由莉(表現教育)
ドラマスペシャリスト、表現教育家。演劇的手法を用いてコミュニケーションを体験していく「ドラマ」をベースに「コミュニケーション・アート」としてプログラムを独自に開発する。日本各地で、身体、声などを用いユニークで楽しい五感を使うワークショップを展開する。

●上田假奈代(詩人・詩業家)
1969年生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。03年「ココルーム」をたちあげ、表現と自律と仕事と社会をテーマにアートNPOを設立。現在は釜ヶ崎でココルームを運営。大阪市立大学都市研究プラザ研究員。ブログ「日々。生きる現代文学」http://booksarch.exblog.jp

•エメ・スズキ(ダンス)
1990年~1996年 大阪のフィジカル・シアターにて、パフォーマーとして国内外で活動。1997年、エメ スズキDANЭヨPACEを大阪にて設定。以降関西を中心に国内外で作品を発表。2004年より、「ダンス」を通して、さまざまな人々や地域との関係づくりに集中し、その経緯をプロジェクトとして公開する形式をスタート。ブログ http://childeme.exblog.jp/

●小沼亮子(ソプラノサックス奏者)
クラシックからハードコアまでボーダレスな演奏活動のほか、ドキュメンタリー映画のライブ上映の生演奏、音楽ワークショップの講師など、様々な活動をしている。ココルームスタッフ。


●遠藤水城(キュレーター)
1975年札幌生まれ。九州大学博士後期課程満期退学。2001年より「rhythm」名義で活動を開始。国内世界各地のアートスペース設立に参画。2005年、国際若手キュレーター賞「ロレンツォ・ボナルディ・アート・プライズ」受賞。2007年より、茨城県が主催する「アーカス・プロジェクト」のディレクターをつとめる。シンガポール・ビエンナーレ、ヨコハマ国際映像祭などに携わるかたわら、地域でのアートのあり方に関心を寄せている。

●甲斐賢治(オーガナイザー)
NPO法人remo(記録と表現とメディアのための組織)では “個々人がメディアを活用し、自らの環境を作り出す力の創出”を、NPO法人recip(地域文化に関する情報とプロジェクト)では“文化の地産地消サイクルの起動”をもくろみ、さまざまな機会、場、メディアづくりにいそしむ。NPO法人 アートNPOリンク 理事、有限会社インテラスディック社代表取締役。大阪市立大学非常勤講師。

●小沢健二(創作業)
音楽の作品は「ライフ」(1994年)、文章の作品は「うさぎ!」(2005年~)など。釜ヶ崎ココルームでは大阪の読者たちが「うさぎ!を読む会」を数年続けている。

●紙芝居劇むすび
大阪・西成にある釜ヶ崎に暮らす74歳以上のおじさんたちが繰り出す紙芝居「劇」。ほのぼのとした語りと斬新な小道具や歌などが飛び出すしかけ。野宿生活、リストラなどを乗り越え、人生の深い味わいを携えてステージに立つ。「命かけてまっせ!」ブログhttp://musubiproj.exblog.jp/

●小山田徹(美術家)
「アントルポッの放課後」メンバー。 1984年、大学在学中に友人たちとパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成し、おもに企画構成、舞台美術を担当した。1990年から、コミュニティセンター「アートスケープ」や「ウィークエンドカフェ」などの企画をおこなうほか、コミュニティカフェ「Bazaar Cafe」の立ち上げに参加。さまざまな共有空間の開発をおこなっている。  

●ストリートワイズ・オペラ/Streetwise Opera
ホームレスの人々が、オペラをはじめとするプロフェッショナルで質の高い音楽作品の制作に携わることを通じて、彼らがより前向きに社会と関わりを持てるようにし、また一般の人々のホームレスに対するイメージをポジティブに変えていくことを目的に設立された英国のアート団体。 http://www.streetwiseopera.org/

●谷川俊太郎(詩人)
1931年、東京生まれ。1952年、第一詩集『二十億光年の孤独』出版。以後詩、エッセー、脚本、翻訳などの分野で文筆を業として今日にいたる。2009年11月、釜ヶ崎を来訪。

●中川真(音楽学者)
アジアの民族音楽、サウンドスケープを研究しながら、ガムラングループ《マルガサリ》を主宰し、精力的に演奏活動を行う。大阪市大大学院文学研究科教授。船場アートカフェのプロデューサー。

●マット・ピーコック
歌手や音楽ジャーナリストとして活動する傍ら、ロンドンのホームレス支援センターでケアワーカーとして働き、2002年にストリートワイズ・オペラを設立。以来、音楽を通じてホームレスの人々がより前向きに社会と関わることを目指し活動を広げている。ゴードン・ブラウン首相の著書「Britain's Everyday Heroes」の中で、英国で活躍する社会活動家30名の中の一人として紹介された。

●原口剛(地理学者)
1976 年千葉県生まれ、鹿児島育ち。学部で哲学を専攻した後、2000年より大阪市立大学大学院で地理学を学ぶ。現在は大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員。釜ヶ崎の戦後史や野宿者の現状、都市論や社会・空間的排除論などについて研究をしている。

●原田麻以(カマン!メディアセンター スタッフ)
1985年東京生まれ、東京育ち 2008年明治学院大学卒業後、東京港区にて会社員として勤務中、ココルームへ「さまざまな人が集まる場づくり」の勉強へ出向く。2009年5月よりココルームスタッフとなり、「カマン!メディアセンター」立ち上げに参画。

by books131 | 2009-12-07 22:10