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コマイナーズ・クラブ通信 転載

 ☆★☆ コマイナーズ・クラブ通信 ☆★☆ 【043】
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「みなさんおはようございます。今日の全校集会では○○のゲームをしまーす。」
僕が住んでいる家の目の前にある小学校の校庭で、数百人の子どもたちの前で堂々と司会をしているのは、前回の通信で一躍人気者になった車イスのモモちゃん。
近所の自閉症の男の子をこの小学校に送っていくボランティアを時々やっている僕は、今朝の全校集会で司会をするモモちゃんの後ろに校長先生とモモちゃんのお母さんが立ち話をしているのが見えました。あんな通信を出したばかりだし、顔を合わせるのがなんだか気恥ずかしかったけど、しっかりお母さんにつかまってしまった。
そしていろいろ話を聞きました。

今回4回目となるバリアフリーコンサート。
僕は舞台裏をまとめる係を引き受けています。
いろんな角度で不安材料を消していき、とてもいい感じの舞台になりそうだと、出演者との打ち合わせを重ねつつ確信しています。
そこよりも問題は集客面がかなり立ち遅れているとのこと。
広報が遅れている原因はいろいろありますが、これから当日までは限られた時間の中で精一杯やれることをやるしかない。
僕としてもこのコンサートの存在をまずたくさんの人に知ってもらいたいし、できれば足を運んでもらいたい。それが難しいならば、せめてサンタチケット制度を通して、なかなか生の音楽に触れることが難しい子ども達にプレゼントをしてもらえたらと思います。
あと10日に迫った現状では、200人の子ども達に対して、サンタチケットがまだ30枚とのこと。
夏にやったコンサートでは逆に子どもの数をオーバーしてサンタチケットが集まったのですが。
以下、モモちゃんのお母さんがこのコンサートを始めるに至った経緯を綴ったものを掲載します。
ぜひ読んでみてください。

○熱い想い(少し長いのですが読んで頂けたら嬉しいです)

「すべての子どもたちに(大人たちに)本物の音楽を聴くチャンスを」
☆一人でもバリアフリーなコンサートを始めた理由☆

「どうして車イスだと会場で場所を指定されて後方の隅で介助者一人しかつけなくて家族と離されてしまうの? 友達や家族と前方でそのままにみんなで楽しめるものがあったらいいのに」
車イスだけではなく、バギーの子どもたちも、鼻からチューブのお友達や股関節の手術でずっと寝たきりの子どもたちだってそのままで気楽に参加できたらいいのに。
私の心には体のことやいろんな事情で幼い頃からずっと病院に入り特殊車イスで生活をしているある女の子が浮かんでいました。病院、その世界しか知らない彼女。

娘が4歳の頃、長期入院中のこと。
毎週末、お迎えに行くと彼女はいつも不安になる娘の手をにぎり
いっしょに私が来るのを待っていてくれていました。
「ほら、ももちゃん。お母さんきたで。よかったなあ」
娘が大丈夫になるとまた新しく入院してくる子どものお世話をして
私はそんな彼女をよく見ました。
でも彼女はお盆とお正月しかおうちに帰れない様子でした。
どんな想いで子どもたちを見送っているだろうと、病院の近くに住む我が家にぜひお泊りにきてもらえないか提案したことがあります。
カウンセラーの先生に
「気持ちはとても嬉しいけれど 外の世界を知ったら彼女がつらくなるだけだから知らないほうがいい」
と言われてなんともいえない気持ちで帰り道、泣きながら娘ももかの車イスを押して帰ったことがあります。

知らないほうがしあわせなことってあるの?
友達の家にお泊まりする体験が。
なんだかとても悲しかったのでした。  
普通にみんなが子どものうちに体験する、友達のおうちに泊まる体験。そんなことが知らない方がしあわせなんて。
でもそれは現実。
彼女の病気のことを考えたら厳しいものでもあり看護婦さんも必要で軽はずみだったかもしれないと反省しました。
でもそのときに私は心に誓ったことがあるのです。 というよりも溢れてきたのです。  
お泊りがだめなら 私は彼女が参加できてもっと喜んでもらえる、なんらかの素敵な体験をプレゼントしたいと。
彼女に会うたびに私はいつかきっと何かのカタチで彼女にスペシャルプレゼントを届けたいと思ったのです。

3年前のクリスマス前。 
私は想いが溢れて一人でこのコンサートを企画しはじめました。 
大ホールを、企画もなにもやったことがない私が。
誰もサポートをしてくれる人も人脈もまったくないのに、誰も知らない大阪に娘と二人できて5年目のこと。
昔からの友達や知り合いもいるわけでもなく本当に無謀だったと思います。いきなり600席の大ホールを予約をして始めたのですから。不安や恐れはたくさんありましたが、静かで広い舞台の上に一人で立ったときに会場の前方に私には彼女の笑顔が見えたのです。
たくさんの車イスの子どもたちや家族の姿が見えたのです。
ああ、彼女が微笑んでいる、、、

抽選の人気の大ホールは なぜかクリスマスの一週間前の日曜日だけが 嘘のようにぽっかりと空いていました。
「空いているということはやりなさいってことなのかもしれない、」と。私はその場でドキドキしながらも予約をしました。

娘に障害があるとわかったときから私はあることを心に誓って行動してきました。
それは生きる気力を与えてくださった医師との出逢いからです。
その出逢いで医師が与えて下さった言葉は障害を持ちながら素敵に生きている方々がたくさんいらっしゃるということ。
そしてこの子に障害があるならばあるからこそ経験や体験の積み重ねを一回でも多くしてほしいということでした。
実際に成長がゆっくりの娘にはみんなの何倍もの経験の積み重ねが必要でした。
人見知りが人一倍強い娘にはできるだけたくさんの人に会うことで人になれることが必要だと思ったのです。
私が動けるうちに彼女の手足となり経験というプレゼントをいっぱいにしてあげたいと。
あんなに泣き虫で大変だった娘が今は物怖じしない、人が大好きな子に育っています。
私は経験の積み重ねと人との出逢いが人生を豊かにしてくれる最高のプレゼントだと思っています。
車イスに乗っているとじろじろとみられることが現実多いと感じます。鼻からチューブをつけていたり彼女のように寝たきりの特殊車イスにのっている場合もっともっと見られることが多いのかもしれません。
私はだから気楽にそのまま参加できる空間を創りたいと願いました。
そして私が創りたいと願ったのはただの音楽会ではなく温かさやぬくもりを心に感じて頂ける空間でした。
そんなずっと描いていた夢がカタチになった時
一年目
私は会場で看護婦さんといっしょに参加してくれた笑顔の彼女を会場で見つけました。
それがいちばん嬉しかったことでした。
でもこの真実のお話にはもっと温かいエピソードがあるのです。
私がチケットをプレゼントしたいと病院に向かったとき受付で彼女へのチケットはある医師がもう用意して看護婦さんの分も一緒に彼女に届けたと。
ブログにそっと書いていた心の中の想い、それを聞いて本当にありがたくて心から感謝でした。
そしてもうひとつの心に感じた嬉しかったことは知的障害の30代の娘さんの年輩のお母様に
「ずっとこのようなコンサートに娘を連れて行ってあげたかったけれどうちの子は大きな声を出すので連れて行ってあげることができませんでした」
「初めてのことでした」    
「ありがとう」といわれて涙を流されたことでした。
私もその場で涙が頬を伝いました。
「初めてのこと」
その言葉に驚いたからです。
個性を尊重してみんなで楽しめるものを創りたい、そう思ったのでした。

今年は夏にもコンサートを企画したいと願いました。
今年夏、クリスマスと2回にしたのには理由があります。
下記のメールからです。
「本当にステキな歌に涙がでて、子どもから不思議そうに見られて ちょっと恥ずかしかったです。
もっとこの輪が広がることを望みます。どうか来年も再来年も、みんなで楽しめるコンサートを企画してください。 来年はもっと沢山の人に声をかけて伺います。
車椅子やバギーの子供たちはたくさんいます。
だからいろんな場所で(大阪だけでなく近畿各府県、全国も視野に入れて)開催していいと思います。
命の限りが迫っている子供たちもいます。
年一度と言わず、二度でも、毎月でも、そしていずれすべてのコンサートがバリアフリーになる、そんな夢を抱かせてくれたのが前回のクリスマスコンサートなのです。
でもいずれ、輪は広がり、実を結び、また広がる。
そう信じています。
みゆきさん、ももかちゃんのエネルギーが大きな波動を呼んだのだと思います。
どの子もみんな個性として相手を受け止められるそんな子供たちが 1人でも多く育って欲しい。
みんな同じ、じゃなく、みんな違うんだって、それで当たり前だって、わかって欲しい。そんな風に思っています」 と。

「ちっぽけな私にそんなパワーはない」
と心の中で打ち消したけれど命が間もない子どもたち、という文章に純粋に心が響いたのです。
難病の子どもたちの夢をかなえる団体があります。 とても素敵だと思います。
でもそれにプラスして私は普段の生活でもっと当たり前にそのような子どもたちとご家族が気楽に参加できる、心に感動を得られるイベント等がもっと増えたらと願うのです。

ももかが幼い頃24時間体制でママがつきそっている鼻からチューブの小さな男の子がいました。  
彼はずっと赤ちゃんくらいの大きさのそれは可愛い男の子でした。 イノチがなくなる前、彼とママはその頃一緒だった施設のこどもたちででかけた草すべりを楽しみました。
何回も、何回もとっても笑顔でママも彼も楽しんで、それは嬉しそうで幸せそうでした。
それからしばらくして彼は天使になりました。
「もっともっとAちゃんに色んなことをしてあげたかった」
ママが言われた私の中の忘れられない言葉です。
「天国のYちゃんと今年は親子3人で参加します」 
ももかを通してであった10年の色んなたくさんの出逢い、ドラマ、みんなの気持ち、このコンサートのベースには そんな子どもたち
や天使になった子どもたち&ママたちがいます。 私はたった一人でスタートしたあのときの純粋な気持ちを決して忘れずに、今回4回目のクリスマスコンサートを開催したいと思っています。 

バリアフリーコンサート 代表 cona

詳しくはこちらです
http://kids-heart.net/mbc/index_con.html

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        Gospel☆X`mas
   Thank you for the birth of you!!
     〜生まれてきた喜びを共に〜

日時:12月16日(日) 
    ◆開場:13:30〜
    ◆開演:14:00〜

場所:阿倍野区民センター大ホール

出演:●JAYE公山
    http://www.jayes-net.com/index.html
   
   ●向日かおり
    http://puresong.cside.com/
   
   ●ヂョイフル活性炭
    http://home9.highway.ne.jp/faith/index_2.html

前売:3000円 (素敵なプレゼントつき)
当日:3500円

by books131 | 2007-12-07 14:41 | イベント転載