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お金を貸すこと

お金を貸すのと 借りるのだけは 絶対してはいけない と
言われているのが世の中だろうか

わたしの場合は
借りるのはだめ と親に言われている

貸す のは どうなんやろう

どうやら 両親は わたしに お金を貸してくれと
いう人など 想像していなかったようだ

今日 とつぜん 
親しくしているビッグイシューの販売員さんが
やってきて 「あ いや やっぱり 帰ります」と 行動が変だ

この雨
ビッグイシューが売れない ということに気づく

「もう ドヤにもいれなくて」
「全然売れなくて」
「医療センター(無料でみてもらえるあいりんセンターの2階のこと)にも行かなくちゃ」
「やっぱり申し訳ない」
「帰ります」
額の汗をぬぐう
断片的な言葉だけがでてくる
ずいぶん混乱しているようだ

あ お金ね
貸したげますよ 返してくださいね
かるく 言うと 一万円いれた封筒を渡した
借用書 書いてください

この人にお金を貸すのは二度目だ

いすに座ってもらって お茶をだす
泣き出しそうな顔の この中年の男性は
ほとんど ご飯もたべていないようだ
事務所にあった お菓子の袋をそのまま渡す

わたしなんか 食べなかったら いらいらして
食べるのも仕事 とかなんとか言って
口の中に なにか放り込むのに

で お金
貸しても かえってくるお金かどうか わからんなあ と思う
っていうか 「わたしのお金」とは いったい何なんやろう

この販売員さんは 阿倍野の銀行のところで販売していたが
再開発で銀行移転
人通りがめっきり減ってしまったために 売り上げが落ちているのだという
体調もけしてよくないようで
ずっと立ちぱなしの仕事は つらいことだろう

ビッグイシューに相談したの? ときくと
首を横にふる
相談にのってくれないのだ と顔をしかめるが
販売員担当を知っているわたしとしては
そんなことないでしょう と思われ
相談してみなさいよ とすすめる

7月23日 24日 30日は この販売員さんに
ココルームでビッグイシューを売ってもらうことになっている
売れるといいな

雨が小降りになったので
 「いまから 販売行ってきます」と去っていった

一冊200円 
この200円が どんな重みがあることなのか

眠る場所のための
食べるものを得るための
お風呂にはいることの
洗濯できることの
友達にあえることの
お金
一冊200円がもたらすお金

わたしは ココルームでも定期購読しているが
梅田や 淀屋橋 出張した横浜とかで 
販売員さんをみかけると 買うようにしている
お土産だとおもえば ね

by books131 | 2007-07-12 18:43