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世界遺産・熊野の森へ 林業体験ツアー

1/6の早朝から 熊野でふしぎな時間を過ごした
貸し切りバスで新世界を出てから
熊野川町に到着するまでは ほとんど眠っていてよくわからなかった

小口自然の家に荷物を置くと
さっそく 熊野古道を歩く
ぬかるんでいて 長靴でちょうどよかった

こんな冬に 熊野古道を歩いている人などない
わたしは 風邪をひいているのだけど
熊野とは相性がよいと思っているので
気にせず 歩く

苔むした岩
シダ植物
水の音

2時間くらい歩いただろうか
滑ってころぶ人 続出だけど
地面がやわらかいので 怪我しない

元気になってきた
宿にもどって さっとお風呂に入って 夕食を食べると
森林組合の組合長さんのお話を聞く
森のはなし
明日の 間伐の段取りについて

森は宇宙だ
森に気持が伝わっていく話 など
思想なんだなあ

昨年 還暦を迎えたという組合長さん
とても 懐のひろいユニークな人だ

そのあと 焚き火して 落ち鮎を
自分たちで竹に刺して焼く

雨にぬれた薪はなかなか燃えなくて
みんなで 焚き火をつくる
寒いので 竹であたためた日本酒を飲んでも 身体が温まらない とか

それから また お風呂に入る
寒くて なかなか湯船の温度があがらない
22:00すぎには 眠ってしまった

翌朝 6:00前に起きて 朝ご飯を食べて
ひとりで 吊り橋まで散歩にでかけた
暴風雪だ
雪のなか 今日の作業が思いやられる

朝から ちいさな車に乗り換えて 復層林の見学にいく
雪の積もったなかを 組合長さんについて
めぐって歩いてみる
こどものころ こんな山のなかを遊んだことを思い出す

午後は 村の「七草がゆイベント」におじゃまして
七草のうたをうたって 七草を切った
なれ寿司やら 山菜など 地元のお料理をいただく
廃校になった小学校の講堂に
200人ほどが集まっていた

そして 間伐作業へ
車をおりて 山道を15分ほどあがっていく
その道がしんどい 

10m×20mほどの囲いをつくって
そのなかで まびいていく木を計算して
リボンをまいていく
30本ほど切ることになった

木を切る なんて 想像もできないことだった

のこぎりをもって 
三人一組で 受け口 追い口と切っていく

森林組合の人たちが助けてくれるおかげで
ばったばった切っていく

木が倒れて行く姿は まさに 死の姿で
それはスローモーションだったり 激しかったり
感動的だ

3時間で 目標の木を切り終えた

達成感で こころが弾む

それから 山をおりて
あとは帰路につくだけ

バスのなかでは 眠り
なぜか 「ルパン3世 カリオストルの城」が流れて
途中から 真剣にみてしまい
大阪に着いたのは 21:00前

ココルームは 大いそがしの様子だったが
メールチェックだけして 朦朧としていることに気がついた
スタッフにまかせて 銭湯にいき
さっさと家に帰ると 洗濯物は洗濯機にまかせ
早々に眠った

熊野の森は 興味深い
ふだんの仕事のことを全部忘れて 森の時間に
集中できたことは かなり面白かった

この星で生きる上では
森とともに生きることが 
とても重要なことだと教えてもらった

by books131 | 2007-01-08 14:16