次は「市場の倫理 統治の倫理」
このところ ずっと原稿書きが仕事なので
机の前にいつづけている
かなりの頻度で あたまをかかえるので
中上健次「鳳仙花」の
さしこまれた栞のページをひらく
薄幸の女 とくくるには
彼女は なまめかしく かわいらしすぎる
その爪先で いっしんに空気をかいている姿を想像する
ひとり死に ふたり死に
死んで とりのこされて
ただ 波はくりかえす
物語は この波の音を
ずっと 背景にもっていたことを
本をよみおえたときに 気づくのだった
もう耳鳴りのようにしか
波の音がきこえない
で 次の本は「市場の倫理 統治の倫理」をよもうと思う
by books131 | 2004-04-23 13:14