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【朝日新聞】に釜凹バンド

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【朝日新聞】マイタウン > 大阪 - 2010.03.04
あいりん地区のオレの生き様歌うぜっ
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000001003040002

大阪市西成区のあいりん地区(釜ケ崎)に集まる日雇い労働者の
暮らしを歌うバンドが結成された。仕事にあぶれて酒に飲まれる日
々や、それでも前向きに生きようとする姿をつづる歌詞を、日雇い
労働を経験した人たちが歌謡曲調のメロディーにのせ、叫ぶ。
西成区の福祉施設につとめる碩(せき)義三さん(58)が、知
人らに呼びかけて昨夏に結成した。バンド名は「釜凹(かまぼこ)
バンド」。釜ケ崎で凸凹の人生を歩むメンバーでつくるバンドとい
う意味だ。
レパートリーの8曲はすべて碩さんが作詞し、音楽経験のあるメ
ンバーが曲をつけた。8人いるメンバーには、大阪市大の大学院生
やライブハウスのオーナーのほか、日雇い労働に30年以上携わっ
た人、生活保護を受けている人もいる。
ボーカルの1人、井上登さん(58)。15歳のとき、岡山県高
梁市から大工の見習いに大阪へ。たびたび仕事を変え、20歳で釜
ケ崎に流れ着いた。土木作業員などの日雇い労働を続けるなか、釜
ケ崎で知り合った女性と結婚した。
♪男の子が生まれた/可愛くてたまらんかった/4歳の子どもを
残して/おまえはガンで死によった/涙も出えへんかった
井上さんの半生をつづった曲「二人の人生」。自暴自棄で朝から
酒に浸るようになった井上さんは、3年前、知人の紹介で大工の仕
事に就き、自分を取り戻した。いまは、一度は離れていった長男
(27)と釜ケ崎の小さなアパートで暮らす。碩さんに誘われ、
「弱い自分を変えたい」とバンドに加わった。曲は続く。
♪いろいろ言う人もおるけど/釜で暮らしてよかった(中略)い
つもおまえと一緒やった
バンドは月に数回、釜ケ崎の簡易宿泊所街の空き店舗に設置され
たスペース「西成プラザ」で練習する。昨夏以降、釜ケ崎での夏祭
りや神戸大での学園祭でライブを実施。先月17日の夜には、大阪
市中央区のイベントスペースで初めての単独ライブを行った。井上
さんはマイクを握り、「このバンドはうまいことはないが、自分の
ことを歌っていて味がある。思いを込めて歌う」とあいさつした。
このライブの最後を飾ったのは、碩さんが最初に詞をかいた「釜
のブルース」。10番までの歌詞に、腰を痛めて仕事にあぶれた人
や、酒を飲んで愚痴ばかり言ったりする人の人生を盛り込み、10
番は彼らに向けたメッセージとした。
♪明日になったらな/おれも何かしようと思うねん/何でもええ
んや/誰か喜んでくれる/そんなことおれにも/できるんやな
いかとな
集まった観客30人には、作業着姿の日雇い労働者の姿もあった。
ライブが終わると、大きな拍手が会場に響いた。

by books131 | 2010-03-06 16:29