「ナナイの涙~米兵が残した命の物語~」

ドキュメンタリー映画
「ナナイの涙~米兵が残した命の物語~」
監督 中井信介 110分  制作2009年

これは91年に米軍基地が撤退したフィリピンでの物語。
ある女性は、米兵にレイプ・監禁され、出産。
ある女性は、米兵との間に生まれた我が子を虐待。
そして子供の家出、児童売春。悲劇の果てには何があるのか?
料金
一般 1000円
会員 700円

映画 講演(60分)監督 中井信介
1回目 14時 16時00分
2回目 18時 20時00分


2009年12月5日(土)「ひと・まち交流館 京都」
2階 第1・2会議室 (河原町五条下る東側・075-354-8711)
主催 ピースムービーメント実行委員会
ドキュメンタリー・フィルム・ライブラリー
問合せ 075-344-2371 マタガワ

解説
映画のタイトルに出てくるタガログ語の「ナナイ」とは「お母さん」という意味です。つまり、この映画のタイトルは「お母さんの涙」ということになります。この映画に登場するお母さんたちが暮らしているのは、1991年までスービック海軍基地のあったフィリピンのオロンガポ市です。彼女たちは若かりし頃、米兵相手のクラブやバーで働いていて米兵と恋に落ち、子どもを授かりました。それなのに恋人の米兵とは、本当の意味での家族にはなれませんでした。そこには様々な事情があるのですが、ある母親の場合は、夫による激しい暴力があり、彼女は子どもを抱えて命からがら夫のもとから逃げ出しました。また別のケースでは、フィリピンでの任期を終えた恋人の米兵が、彼女と子どもを残してアメリカに帰ってしまい、それっきり音信
不通になりました。

それからこの映画で描いているのは、米兵によって傷つけられた女性の姿ばかりではありません。私が伝えたかったことの一つには、父親に棄てられた母子が辿った人生の悲劇があります。ある母親は、恋人の米兵が二人の子どもを残して自分のもとを去った後、別の複数の米兵やフィリピン男性と恋愛し、総勢8人の子どもをもうけました。しかし彼女は、どうしても全ての子どもを平等に愛することができず、特定の子どもに暴力を振るうようになりました。そして母親による虐待に耐えかねて家出をし、後に児童売春をするに至った青年は、当時を思い起こして「僕には選択肢がなかった。そして相談できる家族も
居なかった」と言います。しかし彼が家出を思い立った時、もしも目の前に何でも相談できる優しい父親が居てくれたら、彼の人生は違っていたかもしれません。そして彼をそのような運命に導いた責任は、父親としての責任を果たさない兵士たちを内部に抱えながら何の行動も起こさないアメリカ政府にもあるのです。

監督 中井信介  プロフィール
1967年京都生まれ。93年よりフィリピンや北方四島の民衆の暮らしを取材。96年、第一回アジアウェーブ賞受賞。04年、フィリピンの米軍演習場跡地に暮らす不発弾被害者を描いたドキュメンタリー映画「クアリ」を制作。06年、ソウル人権映画祭に出品。同年1月より韓国の平澤米軍基地の拡張による立ち退きに抵抗する農村「テチュ里」に暮らしながら撮影を始める。RKB毎日放送制作「テチュ里の灯火」撮影。短編ドキュメンタリーがんばれ!ファンセウル」で「国際人権教材奨励事業AWARD2006」を受賞。

バス 市バス17,205号系統「河原町正面」下車
電車 京阪電車「五条」下車 南西へ徒歩8分
阪急電車「河原町」下車 南へ徒歩15分
JR「京都駅」下車 北東へ徒歩15分
立体駐車場 最初の1時間400円、以後30分ごとに200円
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by books131 | 2009-11-29 15:05 | イベント転載