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金剛院 松尾寺 赤れんが倉庫 ダンス 宴会 〜舞鶴

朝 あついシャワーをあびて からだを起こす

午前中から 数人で お寺にいく

快慶のわかいころの作品のある 金剛院
三島由紀夫の「金閣寺」をすこしづつ思い出す
千年のかやの木
もみじの川 三重の塔
石畳の階段
渡り廊下
もみじ

いちど来たことがあった

松尾寺
平安時代にかかれた菩薩の絵 国宝
大きないちょうの木
渡り廊下
神馬
石畳の階段
落ち葉がもえて しろい煙がくゆっている


ここにも いちど来たことがあった

割烹で ひるご飯 柳川定食

見送ってくれる亭主

赤れんが倉庫で フォーラムがはじまる

ぞくぞくと 全国から アート関係者があつまってくる

ときどき 居眠り
たくさんの事例
淡路島アートセンターのくにこさんと話しこみ
ハヤシライスをたべて
夜は 赤れんが倉庫で ダンスをみる「踊りに行くぜ!」

空間がおもしろいので ダンスがはえる

人間がはえる

記憶が砂埃にたちのぼる

そのあと 移動して 打ち上げがあり ホテルにもどると

25時で メールをチェックして バスタブに湯をはり

舞鶴にきた一度目のことをおもいだそうとするが

あんまり覚えていない 仕事だった

金剛院と松尾寺の木を取材に来たのだった 15年以上前の話だ

小樽に渡るために フェリーに行ったこともあった 夏だった

舞鶴

うつくしい地名だとおもう

戦争をひきうけ さいごまで 引揚者をうけいれた

風の音のするまち

羽ばたいた鶴の のこされた空間

子宮のような湾だ と 誰かが言った

by books131 | 2009-11-08 01:35