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西宮の白鷹で能とフラメンコをみる

今日は西宮へ
ひさしぶりに阪神電車に乗る

西宮は酒蔵通りというのがあって
陽射しのなかで おおきな蔵がならんでいるのをみる

そのうちのひとつ 白鷹には すてきな店とホールがあって
そこで 能とフラメンコをみた

小鼓の 久田さんから誘われて みにいったの

中川マリさんは 60歳をすぎていらっしゃるそうだが
うつくしく力強く 踵を鳴らし
手をたたく
くるくると まわる

フラメンコギターと 小鼓 謡 
葵の上 野々宮 と
源氏物語がつづられていく

六条のみやすどころが 生霊になって
葵の上を ころしてしまう

ふたつの花車が争って
そして 彼女の花車はぶざまな姿になってしまった

そんな恨みが 生霊になる
けれど 彼女は高貴なひとなので
ぎりぎりまで 狂えない
その狂おしさは いたいたしい


特権化された芸術の鑑賞者もまた
彼女たちのようである

見渡すと きちんとした身なりの人ばかりで
日頃 わたしが接している人たちとは ずいぶん異なる

美術館や チケットの高い舞台芸術公演
オペラとか 歌舞伎とか 能 文楽 演劇 クラッシックコンサートとかね
現代アート とかね

インテリばっかりやもんなあ

たとえば 
住之江区にうつったアートNPOの人が

ヤンキーとどうやっら コミュニケーションできるのか
ヤンキーとアートって どうにかならんか

すごい関心ごとなんだと言ってた

住之江区の若者のヤンキー率はずいぶん高いらしい

そういえば 
先日 城陽市の駅まで 中学生くらいのヤンキー少年少女が
警察官相手に 意思疎通していたのか していなかったのか
あーだこーだ 話していた
話をしてるだけ まだずいぶん健康的やな と思ったんだっけ

わたしは田舎にいたので 舞台芸術に触れることは
とても少なくて 
高校生のときに 四季の「キャッツ」をみて
あまりのエンターティメントぶりに 快くおもわなかった

すでに 小劇場ブームだったから
友達に誘われて 大阪や奈良で ちいさな演劇をよくみていて
そっちのほうが 性にあってた

幼い頃から 両親に 美術館とか博物館には
よく連れていってもらっていて
裏山にも よく散歩に連れて行ってもらっていて
どちらも かわりなく 等価値で 大好きだった

狂言や能は高校生のときに はじめてみて
その後 オペラ以外の舞台芸術は けっこう みたとおもう
人間ポンプから サーカス シルクドソレイユ
クラッシック 現代音楽 ダンス 舞踏 バレエ ミュージカル
雅楽 声明 歌舞伎 映画・映像 民族音楽 民俗芸能
合唱 ファッションショー 文楽 フラメンコ 神楽 ライブペインテング
わけのわからんもの

時代や 自分の状況とか生育度合いにおうじて
みるものは 変わるのだけど
どれも 栄養であることは まちがいない

そのとき わからなくても
かまわなくて 

たぶん この糊しろがあるってことが 大事なんだろうな とおもう

大阪にもどって
さっき会場でいっしょだった人と カンテでお茶して
ココルームによって 夕ご飯をたべて
部屋に帰って 仕事をしている

カナヨネットがリニューアルされました
http://www.kanayi-net.com



 






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by books131 | 2009-08-02 21:27