人気ブログランキング | 話題のタグを見る

幼くして亡くなった友達

原因不明の病気で 6年生きられるかどうか とお医者さんに言われていたらしい
そんなことも知らなかった
この春に 仲良しになった ぶんちゃん
着物が気に入ったらしく わたしの手をとると 「あっちに行こうよ」 一緒に歩いた
年齢は尋ねなかったが 8歳くらいにみえた

ぶんちゃんが 亡くなった ときいて
耳をうたがったのだ
こないだ お父さん(8Fのブリッジのスタッフであり ミュージシャンである)に
「ぶんちゃん 今日は来てないの?」と 声をかけたばかりだった
ぶんちゃんに あいたかったから

「ご両親は ぶんちゃんに
いっぱいいっぱい いろんな体験をさせてあげたかったのね」
ぶんちゃんと いっしょに ワークショップをしたことのある
アーティストの かなちゃんが 目を伏せる

葬儀の時間は 会議のはじまる時間と重なっていた
けっこう 重要な会議なのだけれど
遅刻するむねを連絡して 教会にむかった
15分だけ 

教会には 人がおさまりきらず
道路まで 黒い服と 言葉のすくない時間が あふれていた

幼いこどもたちが あまりよくわからない様子で 喪服の母親に連れられていた
こどもたちには わかったのだろうか
ぶんちゃんと  もう ずっと あえないことを



わかれを 誰かと共有することもなく
会議へ向かう
そこでは 生きている大人たちが ああか こうか と 話し合っている
6/23〜6/25の 石井監督上映会実行委員は さしせまってきた事柄を
整理し 投げかけ 記載し 持ち帰り 整えていく

帰り道に ケータイで いくつかの用事と連絡をすませ
深夜 ココルームにもどり
別件のうちあわせをはじめる

さしせまった事柄の確認や 事業の組み立て
並走する仕事を 咀嚼できないまま 時間が経過していく
翌朝 8時に打ち合せが入ったが 起きられるのかしらん と
他人事のように思ったりするのだ

by books131 | 2006-05-13 03:05