神戸映画資料館じょうほう

・11月20日(土)~23日(火・祝)
GEIDAI-CINEMA #4 in KOBE
東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻4期生の修了作品5本を上映します。
↓昨20日のトーク中の黒沢清監督による第4期生の各作品へのコメントです。

「褒めすぎかと訝しがられるかもしれませんが、本当です」
黒沢清

「海への扉」
堂々とした青春映画です。本当にしっかり作っています。物を投げたり走ったりという細かいアクションを確実に撮影し、巧みに編集された映画のお手本のような作品です。
また、主役の若い二人もいいのですが、洞口依子さんやガダルカナル・タカさんなどベテラン陣の演技がまた素晴らしいです。普通の商業映画を見ているような手ごたえを感じます。

「cage」
見れば見るほどよくなってくる作品です。いくつかのカットは本当に素晴らしいです。すれ違いざまにスピンして追っかけてくるカーアクションとか、車からの見た目で山を撮っているカット、冒頭の不穏な雰囲気など印象的なカットがいたるところにあります。
本格的なサスペンス映画になっていて、ヒッチコックと青山真治があわさった映画です。

「teto」
やりたい放題と言っていいでしょう。こういう映画を待っていました。スパイ映画です。若い人が映画をつくるならこうあるべきだというようにワンカット、ワンシーンが何でもありで、立て続けにいろんなことが起きる、とっても楽しい映画です。
ゴダールみたいな楽しさです。「ウイークエンド」のころ、五感の才能が全面に開花しています。

「浮雲」
ピンク映画の経験が生きていると思います。よくこのタイトルをつけたと思いますし、どうしてこんな映画を撮るのか、よくこんなことを平然とやるなと、いつもびっくりしています。男と女の愛の物語ですが、これはもうとんでもない愛の物語です。
学生映画という枠も超えて、おもいっきり個性的な映画で強いて言えば鈴木清順や田中登ですかね。

「真夜中の羊」
これは大傑作だと僕は思います。宇宙人が侵略してくるというSFホラーの王道を堂々と、ずばり、「ボディ・スナッチャー」を日本で完璧にやっていますがそれだけではありません。
監督自身の独特の個性も十分に出ていて、不思議な味わいがあります。いたるところにハッと息をのむような瞬間が連続するような映画です。

上映プログラム
http://kobe-eiga.net/program/

上映時間
http://kobe-eiga.net/schedule/2010/11/


・11月20日(土)~23日(火・祝)
濱口竜介作品集
初期作品から、『永遠に君を愛す』(2009)を一挙上映。
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by books131 | 2010-11-21 13:42 | イベント転載