「思考の平衡感覚」

アサヒ・アート・フェスティバル2010
AAF学校・東京校
「思考の平衡感覚」
http://arts-npo.org/aafschool2010.html
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アートプロデューサーは企画の実現、施設の運営、団体の継続、どれをとっても
「何をするか」とともに、社会からの「なぜ、アートでなければならないのか?」
という疑問に応える能力が求められています。既存のアートの場を飛び出し、社
会にアートを開こうとする活動が集うアサヒ・アート・フェスティバルだからこ
そ、「何を」とともに「なぜ」について応えられるアートプロデューサーの必要
性を感じています。この学校は、そうした思いから生まれました。

アートプロデュースの現場では、実践的な作業のノウハウも必要になりますが、
それと同じほど、現代社会の中でアートの可能性をどのようにとらえているのか
またその可能性を社会のいかなる領域に、いかにして開いていこうとしているの
か、そういった「基本姿勢」がきわめて重要になります。こうした基本姿勢が確
立されていなければ、起こりうるさまざまな状況と向かい合い、自身の行為の必
然性を説得力をもって主張できなくなるからです。
今年度は、「思考の平衡感覚」と題して、アーティストやアートNPOのエンパワ
メントを目論みます。
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内  容:〈オリエンテーション〉
日時:8月23日(月) 18:00~18:25
昨年開催したAAF学校を振り返りつつ、今年度のAAF学校の目論み
を紹介する。

〈第一回〉「マークに聞く、アーティスト共同体運営の秘訣とアート
の可能性」
日時:8月23日(月) 18:30~20:30
トーク:マーク・テ(アーティスト)
マレーシア・クアラルンプールに活動の拠点を置くアーティスト
とプロデューサーの共同体である、ファイブ・アーツ・センター
は、昨年設立から25周年を迎えた。その活動は、演劇やダンス、
音楽、ビジュアルアート、児童劇などさまざまな領域におよび、
かつそれらプロジェクトは多様な背景をもったプロデューサーた
ちによって運営されている。日本を含むさまざまな国の支配と影
響を受け、マレー系、中華系、インド系の3民族をはじめとする
多民族国家・多言語社会であり、マレー系を優遇するブミプトラ
政策など、それぞれ民族間の交流が必ずしも活発には行われてい
ないモザイク国家マレーシアにあって、社会的〈境界〉を軽やか
に越境するアートの意味は大きい。
今回のAAF学校では、越境するファイブ・アーツ・センターの若
きメンバーであるアーティスト、マーク・テ氏をお招きし、アー
ティスト共同体の長きに渡る活動継続の秘訣について伺うととも
に、彼自身のアーティストとしての活動や社会的な存在意義につ
いてお話しいただく。また、作品を創作するのみならず、オルタ
ナティブ・メディアの番組プロデュースやリサーチャーとしての
活動などアートの枠にとらわれないアクティブな活動をするその
モチベーションを紐解き、画一化されないアイデンティティにつ
いても考察する。

〈第二回〉「アーティストの労働と権利を考える」
日時:2010年9月13日[月] 18:30-20:30
対談:吉澤弥生 [芸術社会学者 / NPO法人recip]
藤井光 [アーティスト]
2003年アヴィニヨン・フェスティバル(仏)がストライキで中止
されたことは記憶に新しい。このとき大きな争点となったのは、
アンテルミタン―自営でもなく、有期/無期の給与所得者でもな
い、断続的intermittentに雇用される労働者―に関する制度の変
更だった。その多くがアンテルミタンである舞台芸術に携わる芸
術労働者(アーティストや技術者など)がその制度変更に反対し、
ストライキやテレビの生放送をジャックするといった大規模な労
働運動を巻き起こしたのである。この運動を期にパリでは、従来
の労働組合とは異なる形で、個人の権利意識や自らを守る智恵や
スキルを共有するための芸術労働者の連帯が生まれ、活動拠点
「CIP」も創設された。
今回のAAF学校では、旧来の雇用形態にとらわれない多様化する
働き方やライフスタイルを選択した芸術労働者たち(アーティス
トやアートプロデューサー、アートNPO、技術者など)が、個人
の権利意識を自覚し、自らを守るスキルを共有するための方法、
また組合にとどまらない連帯や運動の可能性などについて考察す
る。



会  場:アサヒ・アートスクエア
(東京都墨田区吾妻橋1-23-1スーパードライホール4F)
アクセス:http://arts-npo.org/aas/map.htm
東京メトロ銀座線「浅草駅」4、5番出口より徒歩5分
都営地下鉄浅草線「浅草駅」A5番出口より徒歩10分
「本所吾妻橋駅」A3出口より徒歩6分
東武伊勢崎線「浅草駅」より徒歩6分
料  金:各回2,000円(全2回=4,000円)/学割1,500円
*予約制(定員100名)
*学割は、受付時に学生証の提示が必要です。
*アートNPOリンク会員は、学割料金にて受講いただけます。
申込方法:下記をご記入のうえ、FAXまたはE-mailでお申込みください。
1)お名前、2)E-mail、3)電話番号、4)参加日程
*E-mailの件名を「AAF学校参加申込み」としてください。
*お送りいただいた情報は目的外に利用いたしません。
申込み先:アサヒ・アートスクエア事務局AAF学校係
FAX 03-5608-5319 / E-mail aafs@arts-npo.org

問合せ先:アサヒ・アートスクエア事務局〔火曜日定休、10:00~18:00〕
E-mail aafs@arts-npo.org / TEL 090-9118-5171
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プロフィール:
■Mark Teh 〔マーク・テ〕
演出家/パフォーマー/リサーチャー/教育者/Five Arts Centerメンバー
マレーシアの歴史や記憶、若者の問題に関するプロジェクトを通して社会的な当
事者性をテーマにしたアート活動を展開している。
2002年以降コミュニティベースのアートプロジェクトを運営、デザイナーや映像
作家、造形作家といった複数のアーティストとのコラボレーションによるパフォ
ーマンスなどを手がけている。
近年の作品に、社会的に無視されたマレーシアの歴史を研究したドキュメンタリ
ー演劇作品「Baling」「Dua, Tiga Dalang Berlar」がある。その他のドキュメ
ンタリーに関するプロジェクトとして、実験映像作家であるファミ・レザのカル
トフィルムで極左派による政治運動を読み直した「10Tahun Sebelum Merdeka」
「Revolusi ’48」のプロデュース、2008年には「EMERGENCY FESTIVAL!」の共同
開催を行った。1948年から1960年の間のマレーシアの文化芸術の歴史を研究し、
当時マレーシアにおいて最も注目された批評家や映像作家、パフォーミング・ア
ーティストたちを特集、12のパフォーマンス作品やプレゼンテーション、参加型
のイベントを企画した。最新作である「Gostan Forward」では、コンテンポラリ
ーダンスのパイオニア、マリオン・ドゥ・クルーズの過去30年間の作品を回顧す
るレクチャーパフォーマンスを演出。
また、政治的かつ文化的な幅広い社会的問題にフォーカスした「The Fairly
Current Show」「That Effing Show」をウェブテレビ「PopTeeVee」
(http://www.popteevee.net )上で企画するほか、若者向けオルタナティブ・
メディア「PopIN」のクリエイティブ・プロデューサーも務めている。

■吉澤弥生 〔よしざわ やよい〕
大阪大学大学院GCOE特任研究員/NPO法人地域文化に関する情報とプロジェク
ト[recip]代表理事
1972年生まれ。大阪大学大学院修了、博士(人間科学)。専門は芸術社会学。
労働、政策、運動、地域の視座から現代芸術を研究。
近著に「文化概念の形成-R.ウィリアムズ『文化と社会』」(『文化の社会学』
世界思想社|2009)、「新世界『ブレーカープロジェクト』の軌跡」(『アート
マネジメント研究』10|2009)、「妄想のパブリックアート@御堂筋」、レポー
ト「ソーシャルメディア―社会をひらくメディア/媒介する社会」(ともに
『VOL04』以文社|2010)など。

■藤井光 〔ふじい ひかる〕
美術家/映像ディレクター
1976年生まれ。パリ第8大学美学・芸術第三博士課程DEA卒。1995年渡仏。フラン
スでメディア・アーティストとして活動を始めるが、2005年帰国以降、現代日本
の社会政治状況を直截的に扱う表現活動へと転換。社会運動と芸術の関わりにつ
いて制作および研究を行なっている。
山口情報芸術センター(YCAM)や市民メディアセンターMediRでは、一般市民を
対象にした映像制作ワークショップを通して映像メディアの民主化に努める傍ら、
アーティストのための芸術支援活動Artists' Guildに参加。
『吉原治郎賞記念アートプロジェクト』(大阪府現代美術センター|2007)、
『POINT展:日韓若手アーティスト・批評家交流展覧会』(ソウル|2008、京都|
2009)、『リフレクション』(水戸芸術館|2010)等に出品。
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アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)は、全国各地のアートプロジェクト・
ネットワーク
ここには、市民がアートの力で地域の未来を切り拓こうとするプロジェクトが集
まっています。それぞれのプロジェクトは、それぞれ独立しており、それらがネ
ットワークを形成しています。それぞれの活動が、地域再生の着実な実績を上げ、
大きなムーブメントとなっています。
プロジェクトに共通しているのは、アートと社会をつなぎ、そこから地域再生を
めざすという点です。
AAFは、「市民の主体的な参加によるアート・フェスティバル」との趣旨のもと、
アサヒビールと全国のアートNPOや市民グループとが協働して、2002年にスター
トしました。毎夏、ジャンルを越えた多彩なアート・プロジェクトが展開されて
います。アートを社会に開き、地域と密着して活動を続ける全国各地の市民が互
いに出会い、ネットワークを形成していくなかで、AAFは徐々に一過性のイベン
トの枠組みを超え、今では、地域再生をめざす全国規模の恒常的な活動の連携と
なっています。
「フェスティバル」、つまりお祭りは、究極の市民参加、究極のコミュニティ・
アートです。みんなでつくり、みんなで楽しむことが、市民のアートリテラシー
を向上させ、コミュニティ創造に寄与します。
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主  催:アサヒ・アート・フェスティバル運営委員会
共  催:NPO法人アートNPOリンク
助  成:財団法人アサヒビール芸術文化財団
特別協賛:アサヒビール株式会社
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by books131 | 2010-08-13 23:13 | イベント転載