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つながりの中ではたらく:ゴチャゴチャ生きる地域の原っぱ

ボランティア学会共催、OCA!大阪コミュニティアート勉強会・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

日本ボランティア学会2010白金原っぱ大会ポストイベント × 現代芸術創造支援事業 OCA!大阪コミュニティアート

つながりの中ではたらく:ゴチャゴチャ生きる地域の原っぱ

私たちの社会は「関係性」で成り立っている。日常のなかに存在するさまざまな関係性。しかしそれらは定石ではない。

たとえば、建造物を設計する人。設計図に基づき建築物をつくる人。その建築物を利用する人。それらの関係を疑ってみる・・・。
たとえば、ケアする人、ケアされる人、ケアをコーディネートする人。それらの関係を疑ってみる・・・。
たとえば、雇う人、雇われる人、雇用を仲介する人。それらの関係も疑ってみる・・・。

そこに新たな空間が立ちあらわれる。そこにさまざまなヒトが集まり、ざわめきがわきたち、さまざまなコトが起こり、そしてモノやモノガタリが生まれる。その空間もやっぱり「原っぱ」だ。やがて草むらに「課題」がひそみ、下草あたりに「しがらみ」が生じていき、花も咲けば、落とし穴もできる。「いのちがざわめく場」でゴチャゴチャとたちあがるさまざまな課題を、私たちはどうやってのりこえ、生きていくのか。

去る6月、私たちは東京・白金の地で「寄り合う」「つながる」「もやう」そして「あそぶ」をキーに「原っぱ」を考えてきた。今回、ここ大阪・西成では「はたらく」をキーワードにそれぞれの場で「原っぱ」をつくりだしてきている3人の方のお話と、この地でアートを媒介に「生きる力」を育む実践を積み重ねる人びととで新たな「原っぱ」をつくりだす。

そして、「原っぱ」は歴史をまとい、予感をはぐくむ。



1部
建築の分野で原っぱをつくり出そうとするドット・アーキテクツの家成さん、「障害のあるなしに関わらず地域で共に生きる」を実践してきたわらじの会の吉田弘一さん、樋上秀さん。釜ヶ崎でつながる力として労働をとらえ、働く現場をつくってきた山田實さん。彼らが生み出そうとしているもの、生みだしているもの、そして今、直面している課題を聞き、その乗り越え方を共に考えながら、「ゴチャゴチャ生きる」もの、「いのちがざわめく場」としての「地域」を考える。

2部
地域のなかでアートNPOとして活動するココルーム。カフェとカマン!メディアセンターを運営しながら、人々の関係を編んでいる。釜ヶ崎で38年働き暮らしてきた井上登さんがとらえる、わけのわからない原っぱ的空間ココルームについて話を聞いてみよう。そして、会場のみなさんと対話を深めながら、働くこと、あらたな公共空間について考えてみたい。

開催日時:2010年8月24日(火) 18時~21時
会場:大阪市立大学都市研究プラザ西成プラザ
http://www.ur-plaza.osaka-cu.ac.jp/nishinari/
〒557-0002 大阪市西成区太子1-4-3 太子中央ビル3階
地下鉄御堂筋線・堺筋線「動物園前」駅7番出口すぐ
JR「新今宮」駅東口から徒歩1分  FLET'Sの3階
(電話はありませんので、地図を確認していらしてください)
参加費:300円


18時〜18時25分
オープニングパフォーマンス
かまぼこバンド「釜のブルース」
明治学院大学「Go West2010 原っぱをつなぐ旅」参加学生「こころのたねとして 釜ヶ崎2010夏」

1部 18時30分~19時30分
吉田弘一+樋上秀「つながりの中ではたらく:就労支援を超えて」   
家成俊勝「空間を共につくる仕事から」
山田實「働くことは、人間関係をつくること」
コーディネーター:猪瀬浩平

2部 19時30分~21時
釜ヶ崎・アートの拠点で考えること
井上登、上田假奈代
コーディネーター:播磨靖夫
全体討論 
むすびにかえて 栗原彬

21時15分~  交流会@ココルームにて

お問合せ、申し込み:
ココルーム info@cocoroom.org tel&fax:06-6636-1612(ココルーム)、tel&fax:06-6643-3133(カマン!メディアセンター)

主催:日本ボランティア学会2010白金原っぱ大会実行委員会、大阪市、明治学院大学国際平和研究所
協力:大阪市立大学都市研究プラザ
企画運営:日本ボランティア学会2010白金原っぱ大会実行委員会、NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)、(財)大阪城ホール文化振興部
※本シンポジウムは一部、東京都共同募金会より配分を受けています


日本ボランティア学会2010白金原っぱ大会実行委員会
日本ボランティア学会の年次大会「寄り合う場としての原っぱ:東京の周縁(エッジ)で希望」を紡ぐ」を企画・運営。本大会はメイン会場 明治学院大学白金キャンパスで、6月26日、27日に開催され、社会的排除が進む時代に、「誰もの拠り所となり、多様な交わりの機会を提供し、偶然が必然となりさまざまな営みが生まれる場」としの原っぱが如何に実現可能かを議論した。
日本ボランティア学会(会長 栗原彬)は、1998年にボランティアの魂と社会を洞察する知と実践する力を養い、人間の声に充ちた共生社会を立ち上げるために、市民-研究者によって設立された。
http://popo.or.jp/vgakkai/

NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)
2003年4月新世界フェスティバルゲートで活動をはじめたアートNPO。アートと社会の関わりをさぐりながら、「アートによる包摂型就労支援」や他者の記憶を聴き取り作品化する「こころのたねとして」などを発表。2008年1月より西成区動物園前一番街に移転し、インフォショップ・カフェ ココルームを運営。2009年6月、向かいに「カマン!メディアセンター」を開設。http://www.cocoroom.org

by books131 | 2010-08-09 15:33