市民と美術館の新しい関係を考える《美術館にアートを贈る会》

 市民と美術館の新しい関係を考える《美術館にアートを贈る会》では現在、伊庭靖子氏の絵画作品3点を滋賀県立近代美術館に寄贈する活動を行っています。この度、伊庭氏の作品をより多くの方に、より深く知っていただくために、アーティストによるトークイベントを開催します。

 伊庭氏の絵画は、透明度の高い表面の質を通して光や空気感を伝えるもので、見慣れた物達が普段とは全く違った存在感を伴って立ち上がってきます。今回の対象となる3点は、本館で開催された企画展『ダイアローグ コレクション活用術 Vol.2』(2007年6月16日~7月29日)のために制作されたもので、モチーフにはコレクションのなかから清水卯一作品が取り上げられた、本館にゆかりの深い作品です。

 トークイベントでは、最初に展示中の作品を前に主任学芸員の山本淳夫が解説し、続いて作家本人からこの作品の制作経緯や、これまでの活動について話を聞きます。また、制作技法やモチーフについて質疑応答も予定しています。
 アーティストと美術館の“対話”によって生まれた作品が、新たに市民と美術館の“対話”を生み出そうとしています。ここに、一人でも多くの方の声を繋いでいきたいと考えています。多くの皆様のご来場をお待ちしています。

◆日  時:2010年5月1日(土)
 14:20~ 滋賀県立近代美術館 エントランスロビーに集合
 14:30~ 伊庭作品「untitled」見学
 15:00~ 伊庭靖子アーティストトーク(於:2Fワークショップルーム)
      ※約1時間を予定

◆参加方法: 事前申し込み・参加費不要
 ※展覧会をご覧になる場合は、別途観覧料が必要です



◆伊庭靖子(いば・やすこ)プロフィール:
1967 年京都市生まれ。果物、クッション、陶器といった身近なものを撮影し、そのイメージを発展させ制作する。観る人の五感に直に響くような質感を持つ絵画作品は、内外からの評価も高く、2009 年春には、神奈川県立近代美術館 鎌倉にて個展『まばゆさの在処』が開催された。現在、成安造形大学洋画クラス准教授。京都市在住。

◆美術館にアートを贈る会:
 《美術館にアートを贈る会》は、2004 年10 月に発足して以来、美術を創る人々と美術の展示の場を運営する人々の創造的な関係を、観る人の立場から考えてきました。美術は観られることによって完成するものですから、観た結果を積極的に美術活動に反映させるという道筋をつくっていきたいと考えています。
 具体的には、アートの好きな私たちが美術作品を選定し、その作品の所蔵者としてふさわしい美術館を見つけ、協力者を募って皆で寄贈する、というプロジェクトを中心に、市民と美術館の新しい関係の構築を目指しています。最初のプロジェクトとして、藤本由起夫氏の『HORIZONTAL MUSIC』(1986) を西宮市大谷記念美術館に寄贈しました。このプロジェクトは70 名の出資・協力を得て2006 年3 月に実現し、2007 年3 月には同美術館の新収蔵品展にて公開されました。
 第2 回プロジェクトとして、栗田宏一氏の『ソイル・ライブラリー/和歌山』の和歌山県立近代美術館への寄贈を予定しています。これと並行し、第3 回プロジェクトとして、伊庭靖子さんの絵画作品三点を寄贈作品に選定し、滋賀県立近代美術館への寄贈の実現を目指します。
事務局:〒560-0021 大阪府豊中市本町8-3-26
    E-mail:info@art-okuru.org
    URL:http://www.art-okuru.org/
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by books131 | 2010-04-26 12:39 | イベント転載